今回は、リフォーム前に押さえておきたいユニットバスの基本知識をご紹介していきたいと思います。
目次
1. ユニットバスとは
2. サイズ選ぼう
3. メーカーを選ぼう
4. 内装を選ぼう
4-1. 床
4-2. 壁パネル
4-3. 浴槽・エプロン
4-4. 天井高
4-5. 換気設備
4-6. ドア
4-7. 水栓・シャワー
4-8. カウンター
4-9. 照明
4-10. ミラー
4-11. 収納
4-12. オプションプラン
5. まとめ
1. ユニットバスとは
そもそもユニットバスって何のことなのでしょうか。
ユニットバスとは、あらかじめ工場で、床・壁・天井・浴槽などすべてのパーツを製造し、現場への搬入後にそれらを組み立てる浴室のことです。つまり、床・壁・天井・浴槽が一体化されている浴室のことを指します。サイズやオプションが豊富で自由度が高いことから、「システムバス」と呼ばれることもあります。
ユニットバスと聞くと、賃貸アパートやホテルなどの浴槽・トイレ・洗面台の3点が設置されている浴室を想像する方もいるかと思います。しかし、それは間違いなのです。
実は、浴室の種類は下記の通り3種類あります。
1点ユニットバス/ユニットバス
一般家庭でよく見る 浴槽 と 洗い場 で構成されている浴室
2点ユニットバス
アパートでよく見る 浴槽 ・ 洗面台 で構成されている浴室
3点ユニットバス
ホテルのような 浴槽 ・ 洗面台 ・ トイレ で構成されている浴室は
浴室の知識として、ぜひ参考にしてください。
2. サイズ選ぼう
ここからは、ユニットバスの選び方に入ります。
まずは、サイズから選びましょう。各メーカーの材図の表記の方法を見てみましょう。
1624、1620、1616、1216・・・数字を見ても何が何だか分かりにくいですね。
これらの数字は、ユニットバスの内法寸法(浴室内の内壁から反対側の内壁までの寸法)で表されており、サイズは「ミリ」で表記します。
たとえば、現在の日本の戸建て住宅の標準的なサイズは、1616サイズ(1坪用)ですが、このサイズは1600mm×1600mmのことを指しています。
今お使いのお風呂の内法寸法を測ることで、新しくしたい浴室の大きさの目安がつきます。
下記のサイズ表をぜひご活用ください。
3. メーカーを選ぼう
次にメーカーを見ていきましょう。日本国内主要メーカー5社をピックアップしました。
メーカーにより、素材やオプション品が異なりますので、カタログを見てメーカーを決めるのもよいと思います。実物を目で見て肌で感じて選びたいという方は、ショールーム見学をオススメします。後悔しないメーカー選びを心掛けてください。
4. 内装を選ぼう
次は、内装について検討していきましょう。
4-1. 床
どのメーカーも水はけがよく滑りにくく、寒い冬場でもヒヤッとしない床材の仕様になっています。
汚れが付きにくく清掃性に非常に優れているので、スポンジでお掃除もラクラクです。カラーバリエーションが多様なので、壁パネルの色に合わせて選ぶこともできます。
4-2. 壁パネル
壁パネルもカラーバリエーションが豊富です。壁パネルを4面ともすべて同一色で揃える「全面張り」や1面のパネルのみ他と異なる色を選ぶことができる「アクセント張り」等がございますので、お客様のライフスタイルに合わせてお選びいただけます。お好みのカラーがあるメーカーを選ぶのも良いですね。
4-3. 浴槽
浴槽には、ラウンドライン浴槽やワイド浴槽などの様々なカタチをしたものや手すり付きの浴槽まで様々なものがあります。浴室のサイズにより選ぶことができない浴槽サイズがありますので、注意してください。また、黒い浴槽はかっこよく渋い印象はありますが、石鹼カスや水垢が目立つので個人的にはオススメすることはできません。
4-4. 天井高
一般的な天井高は2000mmですが、1900mm~2200mmまで選択可能です。より高くと天井高を2200mmにしたいと思っていても、住宅環境によりできない可能性があります。
無理に天井高を高くすると、換気設備が収まらないなどのトラブルになりかねません。天井高の判断は、プロにお任せください。
4-5. 換気設備
最近の換気設備がかなり充実しているので、お客様の使い方でお選びいただけます
・換気扇(換気)
浴室内を換気することで、カビの発生を防ぎます。
・換気乾燥暖房機(換気+乾燥+暖房)
換気機能だけでなく、ランドリーパイプもセットになりますので、雨の日でも洗濯物が干せるようになります。最新のものでは、プラズマクラスターや温水式ミストが搭載されているのもあります。また、暖房機能があることで入浴前後の急激な温度差を解消することができるので、ヒートショック対策にもなります。
浴室カビ対策の記事もありますので、ぜひご覧ください。
記事は以下の画像をクリックするとご覧になれます。
4-6. ドア
折り戸・開き戸・引戸といった様々なドアから選ぶことができます。
開き戸であれば、ドアの外側にタオル掛けの設置やハンドルの変更も可能です。
引戸であれば、車イスで入室も可能になります。
4-7. 水栓・シャワー
各メーカーのプランによりますが、メタリックなものなどお好みのものに変更することができます。シャワーヘッドによっては節水機能を持ったものもありますので、水道代の節約につながります。
4-8. カウンター
一般的なカウンターや取り外し可能なカウンター、折り畳み式のカウンターまで多種多様です。プランにより制限がありますが、お好みでアレンジをすることができます。取り外し可能なカウンターはお掃除がしやすくなるので、個人的にはオススメです。
4-9. 照明
基本的にLEDになっています。ミラーの上の照明もあれば、天井のコーナーに取り付ける照明、調光機能付きのダウンライトもあります。イメージしている空間に合わせてお選びいただけます。調光機能付きであると、気分によって明るさ変更が可能です。
4-10. ミラー
背の高いものから横長のものまでサイズは様々です。各メーカーでは水垢がつきにくい鏡を出していますので、要チェックです。
4-11. 収納
正面に取り付ける収納もあれば、コーナーシェルフもあります。プラスオプションでメタルバスケットもありますので、お掃除道具を収納することができます。
4-12. オプションプラン
最近では、テレビ・音響システム・ジェットバスの取り付けが可能になっていますので、快適なバスタイムを過ごすことができます。
また、バリアフリーにしたい方は、手すりの取り付け(複数可能)をオススメします。ユニットバスの構造的に取り付け不可の位置もありますが、基本的にお好みで位置は指定できます。
5. まとめ
以上、失敗しない浴室サイズの選び方、機能説明でした。色々な選択ができる要素があるからこそ自分にピッタリのお風呂を見つけられます。浴室リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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