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在来浴室とは?|特徴・性能について解説!


在来浴室

在来浴室とはどんなお風呂かご存知でしょうか。お風呂は主に、在来浴室ユニットバスの2種類に分けられています。今回は、その在来浴室に絞って説明していきます。


 

目次

1. 在来浴室とは

2. 在来浴室の特徴

3. 在来浴室のメリット・デメリット

 3-1. 在来浴室のメリット

 3-2. 在来浴室のデメリット

3. 在来浴室の性能(ユニットバスと比較)

4. 在来浴室からユニットバスへ

5. ユニットバスへのリフォームの流れ

6. まとめ

 

1. 在来浴室とは


在来浴室は、築30年以上の戸建て住宅やマンションなどによくあるお風呂です。この浴室は、周囲に防水加工を施し床や壁をモルタルとタイルで仕上げる昔ながらの工法です。最大の特徴は梁や柱を避けながら、空間を最大限に活かし、自由に設置ができるという点です。



 

2. 在来浴室の特徴


在来浴室の特徴は以下の5つが挙げられます


梁や柱を避けながら、空間を最大限に活かし、自由に設置が可能

・床や壁、浴槽の素材やデザインを自由に決めることができる

・バリアフリーに対応(手すりの設置が可能、浴槽高さも選ぶことができる)

・お好みの位置に窓を設置することができる

・隙間ができやすいので、冬場は寒い

・経年劣化で水漏れがしやすい(防水性が弱い)

・ユニットバスに比べ費用が高額


これらの特徴をメリットとデメリットに分けて見てみましょう。



 

3. 在来浴室のメリット・デメリット


3項では、2項の特徴をメリット・デメリットにまとめました。



3-1. 在来浴室のメリット


・それぞれの浴室空間に合わせたオーダーメイドの浴室を作ることができる

・床や壁、浴槽の素材デザインを自由に決めることができる

・バリアフリーに対応(手すりの設置が可能、浴槽高さも選ぶことができる)

・お好みの位置に窓を設置することができる



3-2. 在来浴室のデメリット


・隙間ができやすいので、冬場は寒い

・経年劣化で水漏れがしやすい(防水性が弱い)

・ユニットバスに比べ費用が高額


在来浴室のメリットとデメリット

在来浴室は冬場が寒いという特徴がありますが、これは高齢者にとってかなり危険です。なぜ危険かというと、ヒートショックにより、死に至るケースがあるからです。このヒートショックは暖かい場所から寒い場所へ移動することで、血液が大きく変化し、失神や脳梗塞、心筋梗塞などが引き起こされます。浴室内でそれらが発症すると、転倒・溺れの原因になります。冬場が寒いことは、高齢者にとって大きなデメリットとなります。



 

4. 在来浴室の性能(ユニットバスと比較)


在来浴室の性能について、ユニットバスと比較しながらご説明します。

まずは以下の表を見てください。


在来浴室とユニットバスとの比較

先ほどのメリット・デメリットのとおり、断熱性・メンテナンス性(防水性)・費用がユニットバスに比べ劣っているとわかると思います。その点、ユニットバスは密閉された空間で温かく、防水性が高い、そして比較的安く作ることができるということになります。工事期間については、ユニットバスは工場で床・壁・天井などの全てのパーツを製造しており、組み立てるだけですが、在来浴室は全て現場加工・取付です。そのため、工期が10日以上かかります。工事期間の項目でもユニットバスに負けています。


上記の性能の差を見て、ユニットバスにリフォームしようかと思った人もいると思います。在来浴室からユニットバスへのリフォームについてご説明します。



 

5. 在来浴室からユニットバスへ


ユニットバス

在来浴室からユニットバスへのリフォームの場合、リフォーム費用の相場は60~200万円となります。ユニットバスの製品代に30~100万円、在来浴室を解体、施工などの工事費用に30~100万円かかります。バリアフリー仕様や壁パネルのカラー選定は費用が掛かりますが、10年以上使うものですので、お客様のお好みとこれから先のことを考え、検討することをオススメします。費用のことについて木になっていると思いますので、お見積書の内訳をご紹介します。


お見積りの内訳は、以下の11点になります。


お見積書の内訳

ご覧のとおり、多くの項目から構成されています。お見積もりをリフォーム会社に依頼する際は、おかしな項目がないかの確認をするようにしましょう。



 

5. ユニットバスへのリフォームの流れ(工程)


在来浴室からユニットバスへのリフォームの流れについてご説明します。


【1日目】 ・搬入出の際に室内に傷破損等を発生させないために養生を行います ・既存の浴室の天井、壁、床、浴槽の解体開始 ・設置面を平らにするために、コンクリートを打設 ・水栓撤去・電気・ガス給湯器を止める


【2日目】 ・解体完了 ・給水管・給湯管・排水管を新しく設置するユニットバスに合わせて移動させる ・電気配線工事 ・照明・換気扇のダクト切り回し


【3日目】 ・土台など木材部分に腐食がある場合は補修する


【4日目】 ・ユニットバスの搬入 ・ユニットバスの組立て


【5日目】 ・給水管・給湯管・排水管の接続 ・電源の接続 ・ガス給湯器との配管繋ぎ ・ドア周りの額縁・壁の復旧、造作 ・お風呂の試運転・水漏れテスト


【6日目】 ・室内側の壁紙の張り替え(ドア周り) ・現場の片付け ・引き渡し


工事日数は、約5日間または6日間かかります。在来浴室を解体した後、柱や土台が腐食していた場合は、上記の日程より期間がかかります。



 

7. まとめ


これまで在来浴室の特徴や性能についてまとめてきました。在来浴室は、空間を最大限に活用することができ、お好みのデザインに仕上げることができます。ですが、メンテナンス性や断熱性がユニットバスより劣っています。断熱性がない在来浴室の冬場は温度の急激な変化が発生し、高齢者の方々の命に関わることもあります。命を守るためにも、ユニットバスへの交換を検討してみてはいかがでしょうか。


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