浴室換気乾燥暖房機は子育て世代や忙しい主婦などに人気なお風呂の設備です。人気な理由は、雨の日に浴室で洗濯物を干すことができることや入浴時に寒くならないことが挙げられます。これから、浴室換気乾燥暖房機について細かくご説明します。
目次
1. 換気乾燥暖房機とは
2. 換気乾燥暖房機のタイプ
2-1. 天井付けタイプ
2-2. 壁掛けタイプ
2-3. ビルトインタイプ
3. 換気乾燥暖房機の熱源
3-1. 電気式
3-2. ガス温水式
3-3. ヒートポンプ式
4. 換気乾燥暖房機の機能
4-1. 乾燥機能(浴室乾燥・衣類乾燥)
4-2. 暖房機能
4-3. 換気機能
4-4. 涼風機能
5. 換気乾燥暖房機のメリットデメリット
6. まとめ
1. 換気乾燥暖房機とは
換気乾燥暖房機とは、簡単に説明すると、換気機能だけではなく便利で快適な機能が搭載された換気扇のことです。便利で快適な機能というのは、暖房・涼風・乾燥・ミストサウナ・カビ抑制などの機能です。メーカーによっては、多少機能が異なりますので、検討されている方は、要チェックです!
2. 換気乾燥暖房機のタイプ
換気乾燥暖房機は、形状や設置場所によって大きく3つに分けられます。その3種類は、「浴室天井に取付ける天井付けタイプ」と「浴室壁に取付ける壁掛けタイプ」と「天井に埋め込むビルトインタイプ」に分けられます。
2-1. 天井付けタイプ
このタイプは、既存の天井換気扇を取り外して設置するケースが多く見られます。場合によっては、上から被せて取り付ける後付けタイプもあります。大がかりな工事が発生しないので、後付けリフォームに適しているタイプと言えるでしょう。
2-2. 壁掛けタイプ
このタイプも既存の換気扇を取り外して、設置するタイプになります。既存の換気口を利用して設置することができるので、リフォームに適しています。しかし、状況によっては、取付できない場合もありますので、事前の下見がとても大事になります。
2-3. ビルトインタイプ
このタイプは、上記の2つと違い、薄型でスッキリとした見た目なのが印象的です。最近は、新築住宅や浴室リフォームの場合は、このビルトインタイプを設置するのが主流になってきています。
3. 換気乾燥暖房機の熱源
浴室換気乾燥暖房機の熱源は、主に「電気式」と「ガス温水式」があります。電気式には、セラミックヒーターやハロゲンヒーターなどの種類があり、電源は、100Vと200Vのヒーターがあります。その他にも「ヒートポンプ式」というものがあり、エネルギー効率が良く省エネが期待できます。
次に「電気式」と「ガス温水式」と「ヒートポンプ式」を分けて解説します。
3-1. 電気式
本体内部のヒーターが発熱して温風が流れる仕組みです。起動してから温風が出るまでに時間がかかります。さらに、機器本体の発熱により周辺温度が高くなるので、設置場所に制限があります。こちらは施工が比較的容易ですので、安価な交換工事費用になります。
3-2. ガス温水式
外部に熱源機を設置し、沸かしたお湯を循環させて温風を出す方式です。こちらは、本体機器以外に熱源機の設置が必要になるので、設置費用がかかります。
3-3. ヒートポンプ式
ヒートポンプシステムで浴室外かの空間から空気を取り入れて熱を溜めることで、浴室空間を温めます。「電気式」と比較して、乾燥と暖房能力が高く、省エネ効果があるので光熱費を抑えられます。
4. 換気乾燥暖房機の機能
換気乾燥暖房機の機能は、各メーカーにより異なりますが、主な機能は、換気・乾燥・暖房・衣類乾燥・涼風などの機能になります。他にも、ミストサウナの機能が搭載されている製品もあります。メーカーにより独自の機能を持たものがありますので、取付ける際は、事前に調べるか、工務店やリフォーム会社に相談しましょう。代表的なメーカーをピックアップしましたので、ぜひ参考にしてください。
それでは、各種機能の説明をしていきます。
4-1. 乾燥機能(浴室乾燥・衣類乾燥)
乾燥機能は、カビ対策や室内干し対策でとても効果を発揮します。浴室で一番頭を悩ませるのはカビの発生ですよね。カビは、浴室内の湿度が高いときに発生し、喘息やアレルギーの原因にもなります。素早く浴室内の湿気を取り除く換気乾燥暖房機はカビが発生しやすい梅雨の時期などにかなり効果的と言えます。また、梅雨の時期や雨の日に天気を気にせず室内干しができるので、大活躍間違いなしです。
4-2. 暖房機能
入浴する前にあらかじめ暖房機能で浴室内を温めておくことで、今までの「ヒヤッと」がなくなり冬場の入浴が快適になります。温かい居室と寒い浴室の温度環境の変化により引き起こされるヒートショックを防ぐことができるので、高齢の方がいらっしゃるご家庭では特に有効です。ヒートショックで死者が年間約1万9千人いると推定されていますので、未然に防ぐためにも、換気乾燥暖房機の導入を検討しましょう。
4-3. 換気機能
この機能は、湿気を取り除き、カビや臭いの発生を抑制します。入浴後に換気をすることで、湿気を取り除き、カビを発生を抑制することができます。浴室全体を乾燥させるには、入浴後3~6時間は換気することをオススメします。その他に、マンションなど気密性が高い住居の居室の空気の入れ替えができる24時間換気システムもあります。
4-4. 涼風機能
冷房機能ではありません。扇風機の代わりに爽やかな涼風を送り、夏場の入浴を快適にする機能です。夏場は、シャワーだけで済ます人が多いですが、入浴は夏バテ予防や疲労回復に役立つので、涼風を浴びながらの爽やかな入浴が楽しむことができます。
4-5. カビ抑制機能
浴室内に富裕している浮遊カビ菌をプラズマクラスターイオンで分解・除去することができる機能です。この機能により、浴室内はいつも清潔でキレイな空間を保つことができます。
4-6. ミストサウナ機能
ミスト状の温水が心地よく体を温めてくれる機能です。身体を芯から温めてくれますので、新陳代謝の促進に効果的です。またミストサウナ入浴後のお肌の水分量が増加し、美肌効果も期待されます。
5. 換気乾燥暖房機のメリットデメリット
4項を見ると、「こんなに良い機能があるけど、デメリットはないの?」と質問が来そうなので、これから換気乾燥暖房機のメリット・デメリットについて以下の表でまとめましたので見ていきましょう。
「光熱費がかかる」というデメリットについて、換気乾燥暖房機は普通の換気扇と比較して、光熱費が高いです。浴室換気乾燥暖房機の機種やメーカーによって異なりますが、電気代は1時間あたり約30~50円かかると言われています。換気乾燥暖房機を4時間使って洗濯物を乾燥させた場合、1回あたり約120円~200円かかることになります。一方、ドラム式洗濯乾燥機を使う場合は、2~3時間で乾かすことができ、1回あたり約90円ということになります。このことから、浴室換気乾燥暖房機はドラム式洗濯乾燥機よりも、光熱費がかかると言えるでしょう。毎日浴室内で物干しをすると仮定すると、年間最大約72000円かかり、また、ドラム式洗濯乾燥機と比較すると、約40000円高くなります。
6. まとめ
浴室換気乾燥暖房機は、暖房機能などの快適に入浴ができる機能だけでなく、乾燥機能など日常生活に役立つ機能も搭載されています。またヒートショックやカビ発生の防止にも活躍するので、健康面から見ても優れています。今までの生活とはガラッと変わり、便利で快適な生活をすることができるでしょう。メーカーにより、性能が異なりますので、要チェックです!交換を検討する際は、リフォーム会社や工務店などにオススメ製品やどのタイプが取付可能かを相談すると良いでしょう!
Comments