毎朝起きると、窓に水滴が垂れていることがありますよね。これらは人体や住宅に悪影響を及ぼす可能性があります。被害が出る前に、窓の結露対策を徹底しましょう!結露の原因から対策までご説明しますので、ぜひご覧ください!
目次
1. 結露はなぜ発生するの?
2. 結露をそのままにすると・・・
2-1. カビの発生
2-2. 窓サッシ・窓枠の劣化と木材の腐食
3. 結露対策
3-1. 水分の発生を抑える
3-2. 二重窓を取付ける
3-3. 断熱フィルムや断熱シートを窓に貼り付ける
3-4. 24時間換気システムによる対策
3-5. 水蒸気が出る暖房器具を使用しない
4. まとめ
1. 結露はなぜ発生するの?
冬になると、窓ガラスやサッシにたくさんの水滴がついているのを見かけますよね。それは夏場などに見るよく冷えたビールグラスの表面についている水滴と同じ現象です。これらの現象は、結露と言い、「室内と室外の温度差によって暖かい空気が急激に冷やされることで、空気中の水分が凝縮して水滴が出てくる現象」です。例えば、冬場に暖房器具を使用すると、室内外の温度差が激しい朝に結露が発生します。
2. 結露をそのままにすると・・・
朝起きて、カーテンを開けると窓に結露がいっぱい…
でも、そのままにしている方も多いでしょう。
結露をそのまま放置をしていると、どのようなことが起きるのでしょうか。
2-1. カビの発生
結露を放置し続けると、カビが発生します。カビは人体に喘息やアレルギー性鼻炎、シックハウス症候群、夏型過敏性肺炎、水虫などの様々な悪影響を及ぼします。また、カビはダニのエサになりますので、ダニの繁殖にも繋がります。ダニの死骸や糞も喘息などの原因物質になると言われていますので、注意しましょう。
引用元:労働安全衛生総合研究所
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/mail_mag/2010/25-1.html
2-2. 窓サッシ・窓枠の劣化と木材の腐食
木材は水に弱く、結露のような水分に長い間触れていると、腐食し、本来の耐久性や耐震性が著しく低下します。また、湿った木材が大好きなシロアリが柱や土台を食べてしまうことがあります。シロアリの食害にあった場合は、耐震性が大きく欠如することになりますので、補強工事が必要になり、かなり高額になりますので、ご注意ください。
3. 結露対策
結露を防止する方法や結露対策にはどのようなことがあるのでしょうか。
3-1. 水分の発生を抑える
結露は、暖かく水分を含んだ空気が急激に冷やされることで発生します。そのため、根本的な結露の原因を追及すると、「暖かく水分を含んだ空気」になります。まずは、この「暖かく水分を含んだ空気」の発生元を見直してみましょう。
人間の汗や呼吸
加湿器
洗濯物
お風呂
暖房器具
上記の5点が、主な「暖かく水分を含んだ空気」の発生元となります。これらを抑制することで、結露の発生を抑制することができます。これらの抑制は、生活をするうえでかなり難しいですので、次でも結露対策方法をご紹介します。
3-2. 二重窓を取付ける
「二重窓」とは何でしょうか。「二重窓」とは、今ある窓の内側にもう一枚新しく取付ける窓のことです。二重窓を取り付けると、既存の窓との間に空気層が生まれます。これが壁の役割となり、断熱効果をグッと向上させるので、結露の発生防止にかなり効果的です。
二重窓は、断熱効果だけでなく、遮音対策や光熱費の節約にも繋がります。今までの生活よりも快適に過ごすことができるので、オススメの商品です。代表的なメーカーを2社ピックアップしましたので、ぜひご覧ください。
3-3. 断熱フィルムや断熱シートを窓に貼り付ける
結露の発生予防としては、窓の断熱性能を高めることが大切です。上記の二重窓の取付は、費用がかかります。代替方法に断熱フィルムや断熱シートなどの貼り付けがあります。この断熱フィルムや断熱シートは、ホームセンターやネット通販で購入が可能です。また、少し性能は劣りますが、緩衝材のプチプチも効果は期待できます。購入する際は、窓のサイズをあらかじめ採寸して購入してください。
3-4. 24時間換気システムによる対策
2003年7月1日に施行された「シックハウス法」によって「24時間換気システム」が義務付けられています。この法律は、1時間あたりに建物全体の空気を半分以上、外の空気と入れ替えを義務付けるものです。結露は室内に湿気を多く含む空気があるため発生します。24時間換気システムを使用することで、室内を換気し、室内の湿気を外に排出します。それによって、結露の発生を防ぐことができます。しかし、冬に24時間中換気をしていると、住宅内が寒くなるデメリットがありますので、寒さ対策も必要になります。
3-5. 水蒸気が出る暖房器具を使用しない
石油ストーブやガスファンヒーターなどの暖房器具は、水蒸気を発生させながら室内を温めます。結露対策に、水蒸気は難敵です。結露対策をするのであればオイルヒーターやエアコンなど電気暖房器具がオススメですね。
4. まとめ
以上、結露の発生原因・対策方法をご紹介しました。結露はカビの発生原因にもなり、そのカビがダニを発生させます。これらは、人体にも住宅にも悪影響を及ぼすので、対策が必要になります。上記の対策で一番オススメなのは、「二重窓の取り付け」です。リフォーム費用がかかってしまいますが、結露軽減だけでなく、断熱性、遮音性、遮熱性がとても優れています。夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができ、光熱費の節約することができるのが、最大のメリットです。結露でお困りの方は、一度検討してみてはいかがでしょうか!
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